緋文字（ひもんじ）The Scarlet Letter （ザ・スカーレット・レター） は、アメリカの作家ナサニエル・ホーソーンの代表的な小説。17世紀のニューイングランドのピューリタンの社会が舞台。主人公ヘスター・プリンの服の胸には、姦婦を表す「Ａ」の刺繍が施されている。町のみんなのさらし者となり、嘲りを受けるが、その町から逃げたり、くってかかったりせずに、罪を背負いながら一生を生きていくという、ピューリタン的な生き方が描かれている。

「胸さわぎスカーレット」は2006年12月6日に発売されたBerryz工房の12枚目のシングル。メインのボーカルは、夏焼雅。この歌の特徴は、一言でいうと、「ア（Ａ）」の歌であるということ。

曲の出だししから、つんくのコーラスによる「アッ」。「アーン」もBerryz工房のコラースやソロがあるが、曲の要の「アーン」は夏焼雅が担当。歌詞も「ア」だらけである。

今夜は
「ア」えそうにナイヤイヤイ

仲間が
「ア」つまってガキ
「ア」ツカイ

「ア」ーケイド 走りぬけ 信号が
「ア」おになる
「ア」の人が この時間 ココを通る

なぜなの
「ア」なたイナイヤイヤイ

張り裂けそうなくらい
「ア」たまがナナメ

「ア」めが降る 週末は 少し街も静か

「ア」「ア」春紅のスカーレット

YES MY LOVE 「アー」

実は、コレだけではなく、各言葉の子音の「a」も「ア」と強調されて歌われている。

衣装についている紅薔薇は、殉教をあらわし、ホーソンのスターレット・レターにも何度も登場する。また、紅薔薇はマリア様をあらわし、子供を守るヘスターのイメージとも一致する。

ダンスの一番の見所は間奏部分の「決めポーズ」で、清水、徳永、須藤、夏焼、熊井ちゃん、菅谷でのズボンで「Λ」をつくり、桃子のカチューシャ（ヘアバンド）の「−」を重ねて「Ａ」をつくるところである。桃子のカチューシャは完全に計算された衣装である。

もちろん、歌詞が小説にそって進行していることは言うまでもない。

夏焼雅スカーレットレターA

ところで、スカーレットレターの「Ａ」は、英語の"Adultery"の頭文字であるが、この"Adultery"を"Wikipedia"で調べてみると、"Criminal penalties"という項目があって、ミシガン州やペンシルバニア州、メリーランド州に存在している。"Criminal penalty"は日本の刑事罰のことだから、昭和22年に廃止された刑法183条の姦通罪そのものだ。
確か日本が戦争に負けて、アメリカがきて、姦通罪は男女平等に反すると理由で、廃止することになったという話を、聞きかされたような気がしていたので、意外といえば意外。