モーニング娘。は、2008年8月6日から25日の間、新宿コマ劇場において「シンデレラ the ミュージカル」を公演している。このシンデレラは「ロジャース&ハマースタイン」のミュージカルで、ディズニーで映画化もされていて、日本では有名である。

ところで、2004年8月4日に発売された「 カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)の『シャイニング 愛しき貴方』 」は、「シンデレラ」である。
曲的には、まず、コーラスが「♪シュ・デレッ・ラ、シュ・デレッ・ラ」と始まり、歌詞も、シンデレラの話にそって進行していく。
しかし、一番のハイライトは、

DREAM あなたの すごい とこは
転んでも 『そこがチャンスだ』
と言うところよ

だろう。
コレがシンデレラ以外の何かであったとしたら、そちらのほうがすごい。

PVも見所、満載である。
まず、ステージのバックに掲げてある「Country Musume」の文字であるが、わざわざ、o だけ目立つようにし、その12時に切れ目をいれ、時計の12時を表現させている。
カチンコが鳴ると、映画のシーンのような合成が始まり、夢の世界が始まるが、NGを出すともとに戻ってしまう。もちろんNGというのは、12時過ぎることだろう。また、アニメ合成シーンでは、「片一方の靴」の中に入って誰かを待っている様子だ。「片一方の靴」は、シンデレラそのものだろう。
PVの冒頭部のがフラッシュがたかれた記者会見の様子だったり、アメリカンなステージだったり、乗っている車がアメ車だったりするが、これこそが、現代のシンデレラを象徴すシーンだろう。
実は、世界的には、シンデレラは、ミュージカルにしろプロコフィエフのバレエにしろ、時代掛かった衣装を着たものは、流行っていないのだ。フラッシュだったりアメ車だったりするするほうが振リ付け師や演出家もやりがいがあるのだろう。特にヨーロッパでは時代掛かった衣装のほうはやりつくされ、能力を発揮する余地がほとんどないからだ。